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MESSAGE FROM THE PRESIDENT

学長ご挨拶

未来社会を牽引する
研究者の育成を目指して

 現代社会は,気候変動,エネルギー,政治経済,食糧・飢餓,健康,国際平和など地球規模で取り組むべき多くの課題があります。AI,ロボット技術などの第4次産業革命の進展やデジタルトランスフォーメーション(DX)による社会変革も急速に進んでいます。さらに,長引くコロナ禍は国内外の社会や私たちの価値観にも多大な影響を与えました。想像をはるかに超える大きな変化が非連続的に起こっています。一方,科学研究・科学技術はますます複雑化・高度化しています。細分化された一つの学問領域を修得するだけでは,課題解決は困難です。「人類の未来をつくる」という広い視野と高い課題意識を持ち,分野融合的なアプローチで課題解決に取り組むことのできる人材が求められています。
 こうした状況を背景として「金沢大学グローバルサイエンスキャンパスプログラム」を実施しています。本プログラムは,未来課題の探求と解決に,高い意欲と志のある高校生・高専生の皆さんを対象としています。それぞれの意思や発想にそって,大学レベルの高度な学びや実践に取り組める,ユニークかつ未来志向型の人材養成プログラムです。
 第1ステージでは,科学の方法や研究者倫理,データサイエンスを扱う「総合科目」や,英語発表のポイントを学ぶ「言語科目」,実習・体験を取り入れた「専門科目」が受講できます。さらに,最先端科学の軌跡を追体験する「着想科目」を学ぶことにより,現代の学術研究に求められる素養が修得できます。第2及び第3ステージでは,大学の研究室に所属し,最大2年間の課題研究を行います。学会やシンポジウムでの発表,海外の研究者や留学生との交流・討議の機会も用意しています。また,発表や質疑の技術の向上,視野の拡大,受講生間の交流の活性化を企図したMonthly Workshopや,教員・先輩学生による二重メンタリングを行い,受講生自らのアイディアを学術研究へと練り上げることができます。研究可能な分野は,金沢大学のほか,北陸先端科学技術大学院大学及び石川県立大学の協力を得て,知識・情報科学,材料科学,農学,食品科学など多岐にわたります。令和4年度からは,医学分野の受け入れも開始しました。
 北陸地区はもとより,信越,関東・首都圏,東海地域並びに関心のある全国の,高い志をもとに己の卓越した能力を磨き上げたい高校生・高専生の皆さんの受講を心よりお待ちしております。挑戦心をもった皆さんが飛躍的に成長されること,そして「人類の未来をつくる独創的研究者」が多く育っていくことを大いに期待しています。

金沢大学長

和田 隆志

OUR MISSION

伸ばしたい5つの力

-育成したい人物像-

「真理の追求と人類の課題解決に駆られ,常に自分が取り組むべき問題を意識しているのみならず,
その問題を従来にない分野融合的なアプローチで解決しようとする強い意思,ずば抜けた発想,
そしてその発想の可能性に最後まで拘り抜く力を持った人材」の育成を目指し、
以下の5つの観点をプログラムを通じて伸ばしていきます。

基礎力

興味ある領域で学士課程もしくは大学院課程レベルの知識を習得する

跳躍力

往来の発想にとらわれず,現象の背後に潜む法則性を見つけられる

俯瞰力

複数の分野融合的な視座から解決の糸口を探ることができる

こだわり力

助言や批判を受け止めながらも,自己の根幹の考えが貫ける

国際力

臆することなく自己の主張を明確な論拠で示し,相互理解に立てる

これらの能力をそれぞれのステージを通して、1つずつレベルアップしていくことを目指します

FEATURES

プログラムの特徴

将来,科学者や技術者として国際社会で先頭に立って活躍できるよう,
高校教育の水準を遙かに超えた最先端科学と最新科学技術を学ぶ機会を提供する,
ユニークかつ未来志向型の人材養成プログラムです。

01

KUGS⾼⼤接続モデルによる⾼校⽣に対する
創造⼈材育成プログラムを用意

02

ルーブリックによる評価、自己評価、
他者評価を用いた透明性の高さ

03

現代の科学に求められる課題解決型かつ
学際的視点を重視

04

意欲と資質を備えた受講⽣への⽀援の充実

05

研究活動を重視したプログラム

06

北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)
および石川県立大学との連携による
多様な専門分野への対応を実現

07

国際性の涵養

受講生自身の研究を土台にして、周辺領域の研究者のみならず、自身の研究に興味を持ってくれる世界中の人々と対等に意見交換できる能力を育てます。

08

新型コロナウイルス感染症の
流行状況に応じたプログラム運営

オンライン授業の導入等、受講生が在住する広範な地域の状況を踏まえ、プログラムの実施に関して柔軟に対応しています。

STRATEGY

「個に応じた」才能育成プラン

自身の研究テーマを尊重した
研究室のマッチング

第一段階・第1ステージにおいては、受講生自身の研究テーマに基づき、3つのステップで研究を決定します。

01

研究室プレマッチング

研究提案書に基づく研究室のプレマッチング

02

研究室プレ活動

プレマッチングで候補に挙がった研究室でのプレ研究活動(教員,研究担当メンターとのディスカッションや実習)

03

研究計画の作成と二次選抜後を
見据えたマッチング

プレ活動を踏まえて研究計画を作成し,二次選抜後を見据えて研究室をマッチング

二重メンタリング体制

プログラム全体を指導し、研究室のマッチングや化学コンテストに関する助言を行うプログラム担当メンターと、
研究活動全般をサポートする研究担当メンターによる二重メンタリング体制を取ります。

ポートフォリオ作成による
情報共有

全ての活動について、内容、理解度、課題などを記録します。受講生それぞれに対応する基礎資料となります。
面談などのフォローアップに活用します。

各人の意欲に応じた
学修環境の提供

  • パソコンの貸与があります。
  • 金沢大学IDが付与されます(学生と同等の学内サービスを受けられます)

国際学会等での発表を
意識した研修と実践

  • 英語での口頭発表を目的とした言語科目の設置。
  • 本学留学生徒のグループワークを通じた実践力の醸成。
  • 国内外の国際学会、シンポジウム等での発表を推奨。

新型コロナウイルス
感染症対策の徹底

  • 体験ステージ、第1ステージ等で実施される講義、演習のオンライン対応
  • 対面式で実施する場合の体温管理等、感染予防対策の徹底

DRIVING FORCE

地域や企業と連携した実施体制

本プログラムの実施にあたっては,金沢大学を中心としたコンソーシアムを組織し,
地域を挙げて効果的に受講生の発掘・選抜等を行います。また,地域企業とも連携していきます。

外部機関との連携

大学 北陸先端科学技術大学院大学・石川県立大学
教育委員会 ⽯川県教育委員会 富山県教育委員会
福井県教育委員会 新潟県教育委員会
⻑野県教育委員会 岐⾩県教育委員会
横浜市教育委員会
企業等 澁⾕⼯業株式会社
⼩松マテーレ株式会社
中村留精密⼯業株式会社
株式会社PFU
YKK株式会社
コマツ粟津工場 ほか, 計7社